そばでもおやきでもない新しい「信州郷土料理」





蓼科高原の入口に40年前にすし店として開業しました。開業した当時と比べて、海の食材も手軽に手に入るようになると、信州の山間地で魚のすしを提供することに疑問を持ち、「信州でなければ食べられない郷土料理」を作ろうと考えました。私どもの住んでいる信州諏訪では畑に生えている雑草をひとまとめに「土手草(どてくさ)」と呼んでいます。まず、この土手草を食材にすることにしました。さらにマイナス15度以下の厳しい冬の寒さを利用して作られる「凍み豆腐」「寒天」「凍み大根」などの保存食や、発酵食をアレンジして「土手草料理」ができあがりました。
しかし、まだまだ「土手草料理」は成長の過程にあります。新しいアイデアが浮かぶことで次々に新メニューが登場しています。